心と体を整える「気」のすべて
「気」の力で、元気になれる!
心や体のバランスを整え、病状をやわらげる「気」のすべて
悩み・ストレスを抑え、腰痛・肩こり・冷え性などにも効果抜群!
心身を自然な状熊に保ち、人生を変える方法・図解が満載!!
道家思想(タオイズム)や中国五千年の健康法を広めた
早島天來の金言が、令和によみがえる!!
著者:早島天來
監修:早島妙聴
出版社: 廣済堂出版
発売日 : 2019/12/3
ページ数 : 240p
ISBN-10 : 4331522717
ISBN-13 : 978-4331522714
書籍JANコード:1920095016009
監 修 の 言 葉
令和(れいわ)の時代の「道」TAO(タオ)
この本の著者、早島天來宗師(筆名・正雄)は、古代中国に生まれた「道」TAO(タオ)を現代にわかりやすい言葉でよみがえらせ、簡単にできて即効性のある気の健康法「導引術(どういんじゅつ)」を日本に広めました。 その早島天來宗師が登仙(とうせん)されて二〇年が過ぎた今年、天來宗師の書かれた著作をこうして新たに出版できることを、とても幸せに思います。
そして日本では、今年の五月に新天皇が即位され、新たな元号が「令和(れいわ)」と決まりました。その英語の訳は、「Beautiful Harmony (美しい調和)」です。まさにこれからの日本が、世界の国々と、そしてまた地球の自然と、美しい調和を保てる国になってゆければ、という願いがこもったすてきな元号となったのです。
この「美しい調和」という言葉は、まさに「道」TAOそのものなのです。 それは、「道」TAOの生き方、つまり天地自然に沿(そ)って、水のように対立せずに、すべての存在と調和して生きるという哲学を象徴している言葉なのです。「道」TAOを伝えている私は、とても心強く、うれしくなりました。
そしてまた、この言葉は、紀元前の中国に生まれた「道」TAOの哲学書『荘子(そうじ)』の中に書かれた「導引」という言葉を、晋(しん)(二六五〜四二〇年)の時代の李頣(りい)という人が註釈(ちゅうしゃく)した言葉でもあるのです。 それは「導引者、導気令和、引体令柔」という文章で、「導引とは、気を導いて調和し、体を引いて柔軟にする」という意味をあらわしています。
ですから、私たち日本人にとって、令和の時代は、無為自然(むいしぜん)の生き方を学び、自然との調和を思い出す時代であり、また体の自然を取り戻すための「導引」という健康法を学ぶ時代でもあると言えるのではないでしょうか。
現代は、すべての物事がIT化、そしてさらにAI化されつつあります。私たち人間がそういった技術を使って便利に楽しく生活を送っているうちはいいのですが、それらの技術に追いかけられ、使われてしまい、ストレスを感じるようにならないよう、気をつけなければいけません。
では、どうすればいいのでしょうか。
それには、この本でご紹介した「道」TAOの生き方を実践することであり、さらに「気」を感じて生活することです。そしてまた、自然な体に戻るための「導引術」を、まさに歯磨きをするように、日常生活に気楽に取り入れて、体を無為自然の状態にリフレッシュすることが大事なのです。
実は科学技術が発展して、日常が便利になればなるほど、私たちは自分の体の無為自然を忘れ、睡眠や食事は季節を忘れ、自然でなくなり、また目や頭、そして上半身ばかり酷使(こくし)する生活となり、体全体の調和が失われていきます。
こんな時代に、天來宗師が伝えた、自分で健康になれる、「気」の利用法、そしてその行法(ぎょうほう)「導引術」についてわかりやすく書かれた、この『心と体を整える「気」のすべて』を出版できますことは、本当にうれしいことです。
一人でも多くの方がこの本を手にされて、心と体を整える「気」の利用法、秘訣(ひけつ)を知っていただき、さらに元気に楽しく人生をすごしていただければ幸いです。
令和元年(二〇一九年) 一一月吉日 早島妙聴
心と体を整える「気」のすべて もくじ
はじめに
第一章 体を自然に戻してやろう
「気」は体のメカニズムを回復させる決め手
どうすれば「気の流れ」がよくなるか
自分の体の状態を知ろう
スポーツマンでも体がかたい人
達人が長生きする理由
導引術は「芸」を高める
「気」のパワーを最大限に高めてくれる導引術
動物の動きに学ぶ
心と体の病を治す最高の健康法
第二章 あなたの腰をやわらかくする
現代人に共通の弱点とは?
バランスのとれた体になるために
腰のゆがみを治すには?
腹部・背筋の「気の流れ」をよくする
肥満は腰痛や肩こりの敵
腹部の贅肉(ぜいにく)を取るブリッジ呼吸
効果のある就寝前の腰湯
腎臓(じんぞう)がよくなると、腰が軽くなる
痔(じ)を治すことも体に対する大切な手当て
第三章 生活の中での健康術
事の姿勢が体をゆがませている
パソコンのために、体が疲れる
「気の流れ」を活発にする足たたき
歩かないと、体が弱くなる
体によい歩き方、悪い歩き方
サイズの合わないイスに注意
長時間の運転のときはどうすればいいか?
同じ姿勢を続けると、体をゆがめる
幼児の寝相(ねぞう)をまねよう
健康的な眠りを得るには?
目覚めをスッキリさせ、体のだるさを取る
ぼんやりした頭にカツを入れる
冷え症の人のために
どのように食べるか
食べることより、出すことが大切
第四章 不調を解消する「気」の行法(ぎょうほう)
体を若々しく強くする
肩のこりを解消し、「気の流れ」をよくする
腰から足先への「気の流れ」をよくする
足の冷えを少なくする
上半身の倦怠感(けんたいかん)を取る
腰の上部と腹部の「気の流れ」をよくする
背中から両肩への「気の流れ」をよくする
内臓の「気の流れ」をよくする
第五章 体を活性化させる入浴健康術
入浴は「気の流れ」を活発にする
本場の人も驚いた導引術(どういんじゅつ)の効果
寝たきりの病人が歩けるように
有名人が絶賛した酒風呂
「気」が体を左右する
酒の「気」の働き
導引術は「気」の医学
酒風呂はこうして入る
肌にやさしい酒風呂
入浴効果を高める酒の「気」
「気血」を活発にして、邪気を除く
透明感のある色白の肌にする
酒風呂よりヒバ湯がいい人
冷えからの腰痛に、ヒバ湯は最高
第六章 心が強くなれば、体も強くなる
薬で治らなくても、「気の流れ」が解決
イライラする人によい呼吸法
イライラを鎮める呼吸法で、「気」を体に取り込む
イライラを鎮める呼吸法の行い方
手を振って、邪気(じゃき)を出す
上半身のしこりをなくし、新鮮な「気」を流す
上半身の力を抜いて、下半身に重心を置く
両足は大地に根を生やしたように
「上三下七」の力のバランスが病気を治す
「気血の流れ」がスムーズになり、体質まで改善する
第七章 「やる気」が体を治す
「導引術(どういんじゅつ)」はまわりの人も幸せにする
その気になれば、病気は治る
治りやすい人と治りにくい人
「甘え」が病気を長びかせている
「甘え」と「あきらめ」が腰痛(ようつう)を重くする
監修の言葉――令和(れいわ)の時代の「道」TAO(タオ)