体の病を心で治し、心の悩みを体で治す「洗心術」を紹介し、日常のストレスや心の悩みを解消する秘訣を公
開する。小さいことにクヨクヨせず、不思議なくらい疲れない体になる本。
著者:早島正雄
出版社:コアラブックス
発売日:1998/10/30
ページ数:176p
ISBN-10:4876934509
ISBN-13:978-4876934508
書籍JANコード:1920247009521
ストレスに弱い人・強い人 ≪まえがき≫ご紹介
私は長い間、中国の健康法を教えてきた。健康法というと、誰でも、体のことだけを考えるが、私の教えてきたのは心と体の健康法である。そして最近になって、世の中は、心の健康の大切さがようやくわかってきたらしい。
人間は、不自然な生き方や生活をしていると、必ず病気や悩みが出てくる。「人とうまく話が出来ない」「すぐ赤くなる」「気が弱い」「いつもイライラする」「将来が不安になる」「自分がよくわからない」など、誰の心にも何かのつかえがある。
そこで必要なのが「心の健康法」であるが、私が教える「洗心術」こそ、その心の健康法なのである。
洗心術では、体の病を心で治し、心の悩みを体で治すと表現する。「身も心も」というが、心があるから体が働くのであり、体が働くから心があるわけだ。
心が治れば体も健康になる例はあまりにも多い。そしてまた、体の不調を治すと、心のモヤモヤも晴れることはたくさんある。
たとえば不眠症の人は、「仕事に失敗したらどうしよう」と、クヨクヨ考えて不安になる。そのために、体の不調を生んでしまう。その不眠の原因を解消すれば、心も体も安らかになれる。
人間関係で悩んでいる人は、悩みのために胃を悪くすることが多いし、自律神経の失調を生む。こんな人も、頭を切り換えれば、対人恐怖になることもなく、クヨクヨせずに快適な生活を送ることができる。
人生が楽しいか、楽しくないか、その分かれ目は、ただ、頭の切り換えができるかどうかにかかっている。
この本では、あなたの日常のストレスや心の悩みをスッキリさせるヒントを書いてみた。また、洗心術で悩みが解消したという体験談も多数紹介されている。
現在、あなたがストレスの多い毎日を送っているとしたら、この本は、その悩みをきっと解決してくれるはずだ。
早島正雄
ストレスに弱い人・強い人 目次
第1章 弱気のムシを追い払え
なぜストレスに悩まされるのか
マイナスの信念を捨てなさい
自分をけなし過ぎてはダメ
短所を気にせず長所を伸ばせ
よく見せようと思うとストレスがたまる
口下手な人はプライドが邪魔している
話し上手は自分の失敗をしゃべる
恥をかくのはこわくない
ドキドキを直す
対人恐怖はこの手で克服
劣等感を見つめるとストレスが消える
ダメでもともとは、人生の極意
集中力などすぐにつく
不眠で死ぬことはない
足ることを知らない自分だった
気になる「まばたき」が減った
不思議なくらい疲れない体に
陽気になれば運命は変わる
思っていることを正直に言ってしまう
運が悪いのはまわりのせいではなかった
親は変わらない、自分を変えなさい
第2章 小さなことにクヨクヨするな
悲観主義からは何も生まれない
クヨクヨするよりやってみろ
やる前から自信がある人間なんていない
小さな目標からはじめてみる
プライドがあるからイライラが生じる
気楽に生きれば、ネクラはネアカに変わる
短気は自惚れのせい
「ねばならない」と思う人はストレスが多い
せっかちは損をする
役立たずのほうがストレスが少ない
尽くすと思うから、つらくなる
恋人はあせってつくるものではない
プライドがあると、かえって損をする
表情を素直に出すほうがいい
失敗を心配していては結婚などできない
アレコレ欲しがると失敗する
「相手の学歴」といっしょになるのではない
プライドが結婚のじゃまをする
失敗なんて気にするな
飾らずに言って大成功!
自分が変わったら周囲が陽気になった
素直さが足りなかった私
自分で自分をつらくさせていた
ネチネチとひねくれていた昔
第3章 周囲の声を気にしない
一流大学でも人生を保証してくれない
虚栄で職を選ぶと失敗する
やりがいのある仕事とは何か
肩書きに振り回されるとストレスがたまる
いやな仕事はやめなさい
悪口は聞き流せ
自分の癖が疲れをためてしまう
ハイハイと毎日を送ってみろ
子どもより自分を大切に
遅れたら、ゆっくり長生きすればいい
金持ちは金持ちの苦労がある
ありすぎる金は不幸のもと
ムダなことに楽しみあり
肩の力を抜けば、もっと楽に生きられる
うらみつらみだけではダメだった
親とのわだかまりがスッキリ消えました
ガンコな父が心を開いてくれました
完全主義の押しつけをやめたら
イライラは自分の心の産物
自分が変われば周りも変わるんだ
第4章 人間関係にしばられるな
頭が固い人ほど人間関係が下手
無口は、都合のよいわがままである
「イヤなやつ」の克服法
友だちは無理なくつくれ
計算を考えないつきあいには、ストレスは寄りつかない
自分の説にこだわるな
相手を追いつめる議論は、心のストレスの元になるだけ
自意識過剰がストレスを多くする
いやならつきあうな
恩は返すことはない
健康になることが本当の親孝行と教えられた
よく思われたいと思うと、かえって嫌われる
“洗心術”を受けて私はこう変わった
あきらめていた結婚相手に巡り合えた幸せ