体を若返らせる「気」の超健康法
「気」の超パワーで健康になる!
若さの秘訣、健康の秘訣、美しさの秘訣……
それらはけっして、別々のものではありません。 その秘訣とは、「気」の超パワーのことなのです。 本書は、「気のトレーニング」によって、 「気」を充実させ、元気になり、心身が整い、 運命が変わる、驚異の秘密を大公開するものです。
著者:早島妙瑞
出版社:日本文芸社
発売日:2016/12/20
ページ数:224p
ISBN-10:4537060255
ISBN-13:978-4537060256
書籍JANコード:1920176007001
体を若返らせる「気」の超健康法 ≪はじめに≫ご紹介
ある日のことです。たまたま庭にいた私に近づいてきて、深々とお辞儀をし、 「早島先生、本当にありがとうございました。」 と爽やかな声でお礼を述べる、明るい表情の女性がいました。
「おや、誰かしら?」 と思って、私は、 「失礼ですが、どなたでしたか?」 と尋ねたのです。すると、 「あら、まあ、先生、お忘れですか? ちょうど三週間前にお目にかかって、すぐさま導引術を始めたSです。」と言うではありませんか。
たしかに、よく見ると、それは三週間前に道家道学院総本部に現れた、五十六歳のSさんだったのです。
「おかげさまで、みんなから十歳は若返ったと言われるんです。ウフフッ。」 そう話しながら、Sさんの顔からは、思わず笑みがこぼれています。
Sさんは、たしかに十歳くらいは若返っている上、元気で、ハツラツとした表情をしています。髪型も変わり、服装も若々しくなり、明る目のお化粧もしているので、私はすっかり見違えてしまったのです。
長年の心身の不調の相談に、Sさんがやってきたとき、私はその主な原因は、腎臓の機能の低下にあることを指摘し、そして「気のトレーニング」の「導引術」に真剣に取り組めば、必ず良くなりますよ、と述べました。
Sさんは私の言葉を素直に受け止め、その日のうちに、さっそく導引術を開始しました。そして毎日熱心に続けて、わずか三週間で劇的に若返ったのでした。
しかし、Sさんのケースは、けっして特別なことではありません。私が学長を務める道家道学院で学び始めた人は、早い遅いという差はありますが、みんな心身の不調が解消し、明るく元気になり、そして若々しくなっているのです。
肥満気味の人の場合は、すぐに五キロや十キロはやせています。
逆に、やせすぎの人は、適正な体重に変わっていきます。
そして、いわゆる中高年の人の場合は、Sさんの例に見られるように、まわりの人から、「あなたは実際より十歳くらいは若いですね。羨ましい。」 などと言われるようになるのです。
「気のトレーニング」である導引術を行うと、このように、体が健康になり、病気は良くなり、老化を防ぎ、若返りができます。 それはいったいなぜでしょうか。
その理由を一言で言えば、「元気」が体じゅうから湧いてくるからです。 別の言い方をすると、全身の細胞が新鮮な「気のパワー」を得るからです。
医学書などには「細胞が全部入れ替わるには七年かかる」と書いてありますが、導引術を行えば、その日から、たちまち変わるのです。
ふつうは一週間や二週間で、明らかに変わっています。
変わるのは細胞ばかりではありません。血液や骨も変わります。人間の体というのはどの部分も共通していて、骨も、皮も、肉も、血も、みな同じだからです。 導引術の行法をやって、疲れはその日のうちに取りためないようにし、たまった「邪気」を外に出してしまえば、血がきれいになります。
血がきれいになれば、骨や細胞や皮膚も、みなきれいになる、というわけです。
そして若くなろうと思って、気持ちを込めて一生懸命にやれば、必ず若返ってくるのです。
そうです。
「その日から変わる。」
「効果が大きい。」
「人に頼るのでなく、自分で体を動かして変わる。」
「心と体がともに甦り、元気が湧いてくる。」
「気持ちを込めて、本気でやれば、その効果が早くて大きい。」
――それが「気のトレーニング」である「導引術」の大きな特徴なのです。
そしてまた、健康法を超えた「超健康法」であると、多くの人から呼ばれているゆえんでもあるのです。
体を若返らせる「気」の超健康法 目次
はじめに
第1章 「気」が体と心を整える
「新しいウォーキング健康法」のルーツは導引だった
紀元前二世紀の「導引図」の発見に世界が驚いた
「五禽の戯れ」(五禽戯)という「導引」健康法
無意識のうちに「導引」を行っている事実
ツボを刺激しながら充分な呼吸を行う、現代人のための修練法
「気」は、ほぼすべての現象に関わっている言葉
「気」の働きを最大限に生かした超健康法
「気」と「血」と「導引術」の秘密
人間は、宇宙の「気」によって生み出された
「気のトレーニング」で、心と体を共に磨く
「性命双修」という言葉の意味
「元気」がなくなると老化が進む
「元気」と「老化度」をテストしよう
体の老化度をチェックする
老化現象の、本当の意味
導引術で、快眠でさわやかな目覚め
第2章 人間は病気では死なない
「人間は病気では死なない」という早島天來先生の名言
「人生の師」そして「病気治しの天才」と謳われていた
「気」を使い尽くしたら、どうなるか?
「病は気から」とは「病は邪気から」だった
身体中の「気」のめぐりを良くする「気のトレーニング」
「気が病んでいる」とはどういうことか?
赤ちゃんや幼児の寝相に学ぶ
体の左右のバランスが崩れている場合
体の傾向を無理なく直し、体調を良くする方法
腰のゆがみを直す健康術
ギックリ腰をおさめる行法
腰の健康法
健康になる秘訣は「気」に逆らわずに生きること
腰を強化する
ブリッジ呼吸(腹部のぜい肉をとる導引術)
「気の流れ」は歩き方に現れる
運勢の悪い人たちの歩き方
歩く姿を見れば、その人の運の強さがわかる
宮本武蔵は「気」の達人だった
必勝の極意は「気のパワー」だった
能の世阿弥は「気」の極意を知っていた
一流の人物は「気のパワー」をよく知る
第3章 「気の流れ」が良くなる食べ方
「気」は、宇宙の隅々にまで満ち満ちている
厄年は本当にあるものなのか
「先天の気」と「後天の気」
「先天の気」を大事にしつつ「後天の気」を加えていく
胃潰瘍の本当の原因
「食べる健康法」の落とし穴
導引術で排泄力を高める
旬の野菜は、安いうえ「気」がある!
「身土不二」という健康哲学
「あと一口」をやめれば健康になる
「気の流れ」を整えて、元気を保つ
食べ過ぎ、飲み過ぎは体内の気のバランスを崩す
絶好調への「気」の調整をしてくれる「気のトレーニング」
満腹がわかる体にする
「体の声」が聞こえているはずなのに
入れるのではなく、まず出す生き方
必要以上に食べれば、内臓を傷つける
肥満の本当の原因
呼吸は「息を吐きながら行う」ことが大事
「気」は呼吸によって養われる
導引呼吸の方法
第4章 「気」でストレスは乗り越えられる
ストレスの正体を直視しよう
ストレスについて述べている「杞憂」の寓話
魔物が病気の原因ではなかった、という『荘子』の寓話
我執があると、「気」が停滞する
心身が健康で、素敵な、運の良い人間になる秘訣
「気の導引術」で人生が変わる
「気のトレーニング」で自然に元気が戻ってくる
「気」で人生の扉を開こう
新しいことに慣れない、という思いを放かす
人生の扉を開くには、まず実践を
動功術は「気の護身術」
健康と性格と運命の関係
第5章 「気」で危険を察知し予防する
危険な時代を生き抜く
危ないと思ったら行動する
欲を放かしてみれば「気のパワー」が発揮される
天災への対応能力
毒を感知するセンサーを磨く「気のトレーニング」
「気のトレーニング」の原点
老子に圧倒された孔子のエピソード
導引も、中国医学も中国武術も、原点は老子の教えにある
第6章 「気」で美しくなる
「気のトレーニング」は容姿端麗の秘訣
自分にしかない美しさを磨く
「気のトレーニング」で内臓からキレイになる
酒風呂は若返り、美肌にも効果的
冷えは「美容の大敵」
冷え症の仕組み
酒風呂と早島天來先生
西洋医学と東洋医学の大きな違い
東洋医学が見直されている理由
誰にでも簡単にでき、副作用などの心配もない導引術
酒風呂の卓効の秘密
酒風呂の入り方
プラシーボ(偽薬)効果と「気」の力
第7章 「気」で若返る秘訣
「人生は、晩年がいちばん幸せだ」
不老不死について
長生きしたくないという考え方について
まず体を健康にすることから始めよう
霞を食べる仙人
「気」を食べる導引術
西王母と漢の武帝の話
我執があっては仙人になれない
悪い「気」を振り棄てるスワイソウ
スワイソウのやり方
スワイソウの素晴らしい効果の秘密
スワイソウを実施するときの大切なポイント
達人が長生きする理由とは
豊かで楽しい人生を開く「気のトレーニング」
タオイストの六十歳は「元気盛り」
死ぬまで元気に生きられる
天の運気が引き寄せられる
明るい「気」がもたらす、本当に豊かな人生
導引術についてのご注意