からだの「冷え」がよくとれる
著者:早島妙瑞
出版社:コスミック出版
発売日:2007/12/1
ページ数:112p
ISBN-10:4774706973
ISBN-13:978-4774706979
書籍JANコード:1920077012005
中国の長い歴史の中で育まれた導引術を受け継ぐ道家龍門派14代目の早島妙瑞による「気」の健康術。
冷えが原因でからだの調子がくずれると、内臓や関節などに気が停滞し、邪気となって病気や痛みを生むようになる。
冷えからくるさまざまな症状を軽くし、さらに根本的に治す方法をわかりやすく解説。 特別な道具や時間を必要としない、誰にでもできる簡単な方法ばかり!
疲れやすさ、リューマチ、胃弱、お腹のぜい肉、便秘、体の悩みはすべて「冷え」が原因だった。冷えを中心として、さまざまな症状を軽くし、さらに根本的に治す方法を、「気」の健康法である、導引術の立場から説明。短時間で効果があり、体力も必要としないものを選びました。
からだの「冷え」がよくとれる ≪はじめに≫ご紹介
あちらでもこちらでも、すぐに体の話や薬の話が出るように、とにかく健康ブームです。しかし、健康について本当にわかっているのかというと、そうではないようです。
たとえば、「運動不足は健康によくないだろう」と、スイミングやエアロビクスやジョギングなどをがむしゃらにやる人がいます。でも、無理な運動をすれば逆効果になる場合もあるのは、よく知られていることです。
また、最近話題になっている健康法をみると、これを食べるとあれにいい、これにいいと、やたら食べ物が登場します。でも、シイタケやヨーグルトだけで健康が得られるものでもありません。 「万病に効く」といわれている食べ物でも、胃腸の悪い人には向かないものもあるはずです。
薬も同じでしょう。医師からもらった薬を一週間飲み続けて効かないようなら、飲むのをやめてもう一度医師に相談するべきでしょう。
西洋医学の薬は、症状別に細かく分析されているので、その人のツボに命中すれば特効的に作用します。ところが、一週間以上も服用し続けていると、「毒」の要素も大きくなってくるのです。長年医者通いを続け、たくさんの薬を飲み続けている人の顔色を見ると、いわゆる「薬焼け」の色が出ています。
このような状態は、やはり不自然なものに思えます。 私がこの本で紹介するのは、中国の長い歴史のなかで育まれ完成されてきた「気」の健康法です。
人間は、自然に反した生き方や生活が続くと、必ず病気になったり、痛みや苦しみが出るようになります。とくに、冷えや過労などのさまざまな原因で体の調子がくずれると、内臓や関節などに気が停滞してしまいます。これが邪気となって、病気や痛みを生むようになります。
この本では、冷えを中心として、さまざまな症状を軽くし、さらに根本的に治す方法を、「気」の健康法である、導引術の立場から説明してみました。しかも、多忙すぎる現代人のために、短時間で効果があり、体力も必要としないものという点も考えて選んでみました。
「これで本当によくなるのか」と不思議に思われるかもしれませんが、どの方法でもいいので、ぜひ試してみてほしいのです。きっと体に変化を生じ、効果を感じていただけるはずです。
この本は、長い研究と修業の結果、昭和四十四年、台湾で導引術を受け継ぐ道家龍門派、伝的第十三代を允可(いんか)され、国内を中心として導引術を広め、また多数の著書を書かれている早島正雄先生の著作をもとにして、早島妙瑞がまとめたものです。多くの健康書の中からこの一冊を手にとってくださったあなたの健康と、未来を開く元気づくりのために大いに役立つことを願っています。
道家龍門派伝的第十四代 早島妙瑞
からだの「冷え」がよくとれる 目次
驚くべき気の健康術
はじめに
序章 冷えは「気」の滞りです
無理なく長く続けられることが大切
体のクセや仕事による不調を解消
体を温める健康法のすばらしさ
冷えは体の大敵です
長生きの秘訣は温めること
冷えと「気」の関係
第1章 冷えをなくす導引術の効果
気を大切にする自然の健康法
甦った二千百年前の導引術
導引術とは動物の真似である
症状別に的確に対応する
胃腸の不調・内臓下垂・便秘には
便秘や宿便は万病の敵
按腹をすると胃腸が若返る
└トイレでする按腹の行法
肝臓を強くするために 抜けていた
現代人の弱点は肝臓
肝臓の気の流れを正常にすること
└肝臓と胃の行法
腎臓を強くするために
腎臓病は顔の色でわかる
├腎臓の行法
├腎臓の摩擦
├膀胱系の摩擦
└足の指の行法
肩と腕のぜい肉をスッキリ
├外小葉の行法
└内小葉の摩擦
足をスッキリ美しくする
├太もものぜい肉を取る行法
└足首を細くする行法
体験談 導引術との出会いが自分を変えた!
第2章 酒風呂には驚くほどの効果がある
冷えに効果のある酒パワー
疲れがとれて美容効果もある
皮膚の奥からすっかり健康に
入浴すると気の流れが活発になる
自分の体を活性化させよう
酒の気のすばらしい働き
昔から認められていた酒の効力
酒風呂は肌にやさしい
酒には入浴効果を高める気がいっぱい
気の流れが活発になれば邪気は消える
酒風呂の上手な入り方
第3章 ヒバ湯を上手に利用する
ヒバ湯にはすばらしい効果がある
病気によっては酒よりヒバがいい
└ヒバ湯のわかし方
冷え性はヒバ湯でよく治る
高血圧にいい湯
根本的治療は薬だけではダメ
└うなじをもむ行法
ヒバ湯がぜん息を楽にする
ぜん息に効果のある唾液のパワー
├清津を出す
└胸を摩擦する
ヒバ湯はリューマチに効果がある
女性に多いリューマチ
├手の指の行法
└ソケイ部をやわらかくする行法
第4章 美しくなる導引術
スッキリ無理なくやせられる
邪気を追い出せばいい
お腹と背中のぜい肉がスッキリ取れる
├お腹のぜい肉を取る行法
└背中のぜい肉を取る行法
バストとヒップを美しくする
健康的な美しいバストに
胸の形をととのえる
胸を大きくする
ヒップアップをめざす
└ヒップの形をととのえる行法
若々しい美肌をつくる
美肌の基礎は生活習慣です
├シワ・シミ・ソバカス取る
├首すじのシワを取る
└色白でつややかな肌にする
水虫や魚の目を改善する
気のパワーは菌より強い
酒風呂は魚の目にも効果がある
第5章 上手な体の温め方
赤ちゃんの入浴法
やさしく洗う
おへそは洗って清潔にする
心臓病の人の入浴法
湯ぶねにつかるのは胸まで
腰湯をしてカゼを治す
温めればウイルスを追い出せる
└腰湯の入り方
坊主頭の若返り法
髪を剃って邪気を発散させる
体験談 酒風呂がもたらしてくれたもの
あとがき 〜冷えをとれば人生も開ける