クセとしぐさで相手を見抜く術
「クセ」は、自分分析のカギ。
短所を、長所に変える「気」の利用法で成功体質に!
著者:早島正雄
出版社:日本文芸社
発売日:2000/10/25
ページ数:230p
ISBN-10:4537063432
ISBN-13:978-4537063431
書籍JANコード:1920111005147
クセとしぐさで相手を見抜く術 ≪はじめに≫ご紹介
世の中の人間を大別すれば、「成功する人」と「成功しない人」に分かれるだろう。
子どものころは神童といわれるほど頭がよく、近所でも評判のよくできる子がいた。大学までは順調に一流コースを進んだのだが、そこから先はだんだんにあやしくなり、大学卒業後、一応、有名会社に入ったものの、いつまでたっても、うだつが上がらない。内気で引っ込み思案な性格と、どことなく弱々しい印象で、仕事ぶりにもイマイチ覇気が感じられない。最近ではどうやらリストラされたらしく、ウィークデイの日中からぶらぶらしている。
そんな人もいれば、反対に、子どものころはガキ大将。近所でも悪ガキで評判だったという人が、いまやベンチャー企業の旗手として、マスコミにも名前が響くほどの成功を収めている。こういう人は概して陽気で元気がいい。
女性でもそうだ。それほど美人でもないのになぜか王の輿にのり、経済的な心配は何もなく、優雅に暮らしている人もいれば、美人だしスタイルも満点なのに、つまらない男にだまされて、生活のために昼も夜も働いているという人もいる。
夫はごく平凡な男、自分も専業主婦だったが、趣味の延長で始めた教室が評判になり、いまでは多くの生徒を抱え、はつらつと働いているという人もいる。
もっと卑近な例をあげよう。こんな事故があった。五人のグループで登山をしていたところ、落石があった。巨大な石が落ちてきたのだ。先頭から三番目、四番目を歩いていた人は、この落石をもろに受けて命を落としてしまった。だが一番目、二番目、五番目の人は傷一つ負わなかった。
どんな隊列を組んで登るか。とくに決まりがあったわけではなく、歩いているうちになんとなく自然に隊列ができていったのだという。三番目、四番目の人に登山の技術がなかったわけではない。ただ運がなかったのだ。
世の中にはやたらついている人もいれば、その反対に、とことんついていない人もいる。ついている人とついていない人の違いは、何だろうか。ついているというのは、いったい何が“ついている”のだろうか。
それを一言で表現したものが「気」である。自分の「気」を知って、それを上手に生かしている人は、やることなすことうまくいき、結果的にはとんとん拍子にコトが進んでいく。
反対に、自分の「気」を知らず、だから、何をやるにしても「気」を生かすことができず、結果的に「気」に反した進め方をしている人は、何をやってもうまくいかない。その連続で、人生は自分が願う方向とは逆の展開になり、泣きを見てしまうのである。
自分の「気」がもっともよくわかる基準となるのが「性格」である。誰にも生まれもった性格がある。これを生かして人生を進めているかいないか。その違いは一〇年、二〇年後には天と地ほども開いてくる。
自分の性格から「気」を知り、それに沿った生き方をしていれば、海の潮が満ちるように自然に、人生は満ち足りたものになってくるはずなのだ。
だが、自分の性格は、とても「成功体質」に通じるものではないという人もいるだろう。しかし、そういう人は、自分の性格の半面しか見ていないことに気づいていないだけなのである。
どんな性格も表側から見れば長所となり、反対側から見れば短所になる。もし自分で短所だと思っているところがあり、そのために失敗をくり返しているなら、その短所を長所に変えてしまえばいいのである。
短所を長所に変えるのは、「気」の込め方をちょっと変えるだけであり、誰でも方法さえ身につけてしまえば簡単にできる。
この本は「気」を上手に使って、自分の性格をよい方向に発揮し、成功体質に変えるためのテキストブックである。テキストブックといっても、むずかしいものにならないように、私の弟子の体験談など身近な例をたくさん盛り込んである。
そうした例を参考にすれば、あなた自身も「気」を上手に使えるようになり、成功しやすい人間に変わっていくはずだ。
不思議なもので、あなたが変わると、家族、恋人や友人など、あなたの身近な人まで変わってくる。「気」とは宇宙に満ちているスーパーパワーであり、それほど大きな力をもっているのである。
私は「気の健康法」を教えているが、「気」の流れがよくなると、血の流れがよくなって健康になる。それと同時に、金の流れもよくなって人生は思うままになっていく。
この本が、あなたの人生を成功路線にのせるために役立てば、著者として、これ以上の幸せはない。
早島正雄
クセとしぐさで相手を見抜く術 目次
第1章 あなたを成功体質に変える
◆行動を変えれば、性格も変わる
好きなものを半分食べられてしまったら
半歩進むか、半歩下がるか?
半歩先に出るときに込めるのが“気”
行動を変えれば、性格も自然に変わる
もてる、もてないの差も紙一重
迷ったときは最初に思った通りにすれば成功する
気の流れを研究した“洗心術“
◆長所は短所になりやすい
性格に隠された意外な秘密
長所がある人のほうが要注意
損な性格、得な性格
プライドが高いのは劣等感が強い証拠
嫌いな性格でも、気を充実させれば変えられる
水のようになれば、ネアカもネクラもない
自分の本当の姿が見えてくる“静坐法”
◇「静坐法」のやり方
静坐法をやっていると、自分の気がわかってくる
◆才能が重荷になることも多い
自分には何の才能もないと嘆くのはおかしい
二十歳過ぎればタダの人
ときには行動パターンを変えてみよう
第2章 何があなたをダメにしているのか
クセに表われたあなたの欠点
――なくて七クセ、たいていはクセだらけ
――人のものを欲しがるクセ
――人と張り合うクセ
こんなクセは人生をつまずかせる
――イライラのクセ
――ためらいがちなクセ
――おしゃべりのクセ
――口ごもるクセ
心とは裏腹の行動に出るためのクセ
――嫉妬深いクセ 1
――嫉妬深いクセ 2
――融通がきかないクセ
◇頭の行法
――ヒステリー気味のクセ
弱気やあがりグセはこうして直そう
――弱気のクセ
――あがるクセ
◇あがりグセを直す方法
――ここ本番というときにあがってしまう
第3章 気をつけたい体グセ
◆書き方で性格がわかる
字の大きさは気の強さを表わす
ペン習字の手本みたいな字は嫌われる
相手の立場に立って文章を書け
◆目つきで、人の奥底を読む心理術
パチパチ、まばたきの多い人の性格
目つきが暗い人の性格
悩みを吐き出すと、目つきが明るくなる
視線の強い人のほうが運も強い
◆顔型で人間を判断する
顔には人生のサイクル運が表われている
顔の三質は心身の状態を物語る
――栄養質は欲求が強く、親分肌の人が多い
◇のどを強くする方法
――心性質は頭でっかちな理想派
――筋骨質は行動力があり、成功に向かって直進する
顔型は性格を物語る
――たまご型は気弱な八方美人
――八角型はがんこで、意志を貫き通す
――長四角型は感情過多で、いつまでも夢を追いかける
――台型はひたすらがんばる努力家
――菱型はリーダー役にぴったり
◆酒の手つきで性格や行動を変える
酒による性格診断を逆利用する
――積極的に攻めたいときは利き手でグラスをもつ
――両手でグラスをもつのは気心の知れた仲
――小指を立ててグラスをもつ人は気取り屋で気分屋
――グラスの底をもつ人は大雑把でことなかれ主義
――常にグラスをもちつづけている人は自己チュウの典型
第4章 行動パターンで人間性を判断する
◆しゃべり方で順応性がわかる
口下手はプライドが高すぎる証拠だ
立て板に水タイプは自信がない証拠
内にこもった笑い方は、運が逃げてしまう
◆ちょっとしたクセで知る、その人の内面
「椅子にまっすぐ腰かけない人は人に警戒される
黒縁メガネは真面目を装っている人がかける
すぐに電話、手紙を出す人は不誠実な証拠
◆タバコは動く性格判定基準
無意識のしぐさに注意
――タバコを三本指でもつ人は自己中心主義
――タバコを利き手の反対側の手でもつ人は意外な大物
――ちょっと吸っては、すぐに灰を落とす人は融通がきかない
――灰皿に水を入れるクセのある人は落差が大きい
――消したタバコを灰皿にきれいに並べる人はイライラしがち
――かなり長くなってから、灰を落とす人は欲深い
――火先を灰皿に押しつけて消す人は芯が強い
――火先を折る人は二重人格
――タバコのフィルターをベタベタに濡らして吸う人は幼児性格
箸の持ち方でわかる出世度
◆しぐさでわかる性格、行動特徴
ほおづえをつく人はせっかちで怒りっぽい
話すとき、派手に手を動かす人は要注意
控えめな話しぶりは自信喪失の場合もある
◆指の動きで心の内側がわかる
指を口にもってくるクセは強欲を表わす
顔に手をやるクセは、物事を否定的にとる性格
あごに手を当てるのは打算のしるし
◆歩き方で出世度がわかる
腰を振って歩くのは内臓が悪く、寿命が短い
男の出世運は歩き方に表われる
身は重く、足どり軽く歩く人は大器の証拠
歩き方を直すスワイソウ
◇スワイソウのやり方
第5章 クセを直して、無為自然な生き方を体得する
◆クセと体調の関係
クセは不自然さの表われ
風呂ぎらいはなぜ短命か?
腎臓病は顔の色に出る
うなじや肩をもむ人は肝臓が悪い
内臓と喜怒哀楽の関係
導引術で教える、肝臓を丈夫にする行法
◇肝臓強化の行法1
◇肝臓強化の行法2
髪の毛に関心が強い人は大腸の病気がある
せっかちな人は心臓が悪い
◇心臓の服気法
のぼせやすい人は脳発作を起こしやすい
◇脳の血液をスムーズにする行法
不眠症だという人は、いっそ眠らないほうがいい