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タオで生きぬく 〜心と体を元気にして幸運をひらく道〜
タオで生きぬく 〜心と体を元気にして幸運をひらく道〜
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タオで生きぬく 〜心と体を元気にして幸運をひらく道〜

タオで生きぬく 〜心と体を元気にして幸運をひらく道〜

タオで生きぬく
 

「どんなときにも必ず行く道はある」
気のセンサーを磨き、流れに乗る生き方
「タオイズム」を学ぶ!
  



著者:早島妙瑞
出版社:学研パブリッシング
発売日:2011/9/13
ページ数:288p
ISBN-10:4054050581
ISBN-13:978-4054050587
書籍JANコード:1920014018008
 

 

 タオで生きぬく ≪はじめに≫ご紹介 

 

自分自身を見なおすとき

「私が生きていることにはどんな意味があるのだろうか」
「自分とは何者なのか」
「なぜ人生には、つらいことが起きるのだろうか」
あなたは、最近、そうしたことを真剣に考えているのではないでしょうか。

 

そして、それらについて、残念ながら答えはないのだ、と感じてはいませんか。

 

二〇一一年三月十一日の東日本大震災により、東北を中心として多くの大切な命が亡くなり、また家屋や学校、工場などが流されたり、原発の事故が誘発されるなど、ほんとうに悲惨な被害を与えました。

 

その被害は甚大で、多数の人が避難生活を送ることになり、戦後最大の国難になったといわれます。無数の人が被災し、多くの人命が奪われたなかで、私たちは、こうして今、生かされている奇蹟に感謝するばかりです。今こそ私たち人間は、傍若無人な開発や、過度な欲望によって天地自然のバランスを壊すことのないよう、もう一度冷静な目で自分に向きあい、自分自身を見なおすときではないかと思います。

 

戦争の時代をくぐり抜けてきた方と違って、現代の人たちは死が身近にある体験は乏しいと思われますが、この大震災や原発災害などによって、すべての日本人が死と隣り合わせの毎日を送るように変わってしまったということができるでしょう。

 

二〇〇一年九月十一日、ハイジャックされた飛行機がニューヨークに聳(そび)え建つワールドトレーディングセンタービルに衝突し、多数の死傷者が出ました。この同時多発テロの悲惨な映像を見て、近代文明のはかなさや人間の命の意味について考えるようになった人がたくさんいましたが、今回の大地震とその後の出来事はそれに勝るとも劣らない衝撃を人々に与えています。

 

生きるということ、死ぬということはどういうものなのか、また同じ場所にいても、なぜある人は命を失い、ある人は命びろいをするのか、あなたはそうした疑問をかかえているのではないでしょうか。

 

「このたびの大津波や原発事故は、想定外だった」という言葉をよく耳にしましたが、大自然の猛威の前にあっては、人間のはからい心がいかに小さなものかということが、痛感されたのではないでしょうか。

 

本書では、生と死についてのタオの考え方、そしてこのような大きな震災や危機に直面したときに、タオイストはどのように行動し、考え、生きぬいてゆくのか、ということを述べてまいりたいと存じます。

 

そしてまた、人間にとって重要なことは何なのか、人間の幸福とはどういうものなのかをごいっしょに考えていきましょう。

 

本書を通じて、ぜひ「元気」になっていただき、「ほんとうの生き方」をつかんで、毎日を送っていただきたいのです。

 

幸運を呼び込む気のパワー

 

今、この本を手に取られている読者のなかには、ひょっとして、
「幸運の女神は、いつだって私にそっぽを向いている」
などとつぶやいたりして、運は自力ではどうにもならないものだと思い込んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。そして、つらさのあまり、未来に向かって人生を拓くことを半ばあきらめてしまったような方もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、道家(どうか)(タオイスト。自然のままに生きる人たち。「どうか」とも「どうけ」とも呼びます) は違います。 「道(タオ)」にのっとって生きる道家は、どんな厳しい環境に置かれても、決してそのようにぐちったり、ぼやいたり、消極的に、気弱に考えることはありません。天の道に沿って歩くならば必ず運は開けると考え、行動し、日々の生活を送っています。

 

道家は「宿命」と「運命」を分けています。宿命とは、生まれてくる子が両親や人種や性別を選べないように、自分で運べないものです。でも、その宿命にしても、絶対不変のものというわけではありません。

 

そうです。運とは、あなたが自分の力で切り開いていくものなのです。

 

たしかにこの世には、そしてあなたの人生には、つらいこと、悲しいこと、苦しいこと、悲しいこと、不安に感じられることがたくさんあるように思えるかもしれません。

 

しかし、どんな困難が次々と訪れてきたように見えたとしても、あなたがそれらを乗り越えて、運を力強く切り開き、人生を堂々と闊歩(かっぽ)することのできる、エネルギーの源があることに、ぜひ気づいてください。

 

天の道に沿って歩く人は、いろいろな困難にあっても、目に見えぬ大きな力に守られていることを知ります。本書には、そうした実際の体験談を掲げてまいります。

 

もしあなたの運が定められていて、決して変えられないようなものならば、人生はなんとも味気ないものではないでしょうか。

 

エネルギーの源である宇宙の“気”は、新しい生命を誕生させつづけると同時に、私たちの生老病死や運勢までも支配しています。あなたが、その気を活用するようになり、元気になれば、自分で積極的に運を切り開くことができるのです。

 

人生がつらいという原因

 

天下を統一し、三百年近い江戸時代の礎(いしずえ)を築いたのが徳川家康です。その遺訓に、
「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如(ごと)し」
という有名な言葉があります。

 

幼年と少年の時代を人質として忍耐し、長じて大名となってからも、織田信長に命じられて、長男と正妻の命を奪わざるをえなかったのが家康です。

 

そのように、さまざまな辛酸(しんさん)をなめながら努力と才覚でついに天下人となり、征夷大将軍の位を得た家康は苦労人として知られます。
「堪忍(かんにん)は無事長久の基(もとい)。怒りは敵と思え」
と、家康はこの遺訓のなかで言っているのですが、いったいなぜ人の一生は、そのようにつらいことばかり続くように見えるのでしょうか。

 

その原因のひとつは、道家が最もきらう病気です。

 

そしてもうひとつは、金銭欲、出世欲、名誉欲、愛欲、物欲、あるいは見栄や差別といった、執着(しゅうちゃく)する心です。 大震災で多くの人が感じたのは、そうした欲望や見栄や差別などは、生死の境のときには、なんの意味ももたないということでした。

 

欲望にこだわるために苦しくなる

 

人間は誰もが、長じるにしたがって欲が出るものです。その欲のために、人間は苦しんだり、悲しんだり、あくせくしたり、他人をうらんだりするものです。

 

「同じように働いているのに、あの人のほうが月給が多い」
「子どもが老後の面倒をみてくれるだろうか」
「同期の人より早く部長になりたい」
「売り上げがいつも一番でいたい」
「偉くなって、みんなを見返してやるんだ」
「大金持ちになって、豪邸に住み、車を何台も所有したい」
これらは、みんな欲です。

 

こうした欲望は、向上心などと結びつく場合もありますから、頭からよくないものと決めつけることはできないでしょう。

 

しかし、人はそんな欲望を、はてしなくふくらませていき、そしてそれらに執着するために、苦しくなるのです。現代は、そうした欲望をそそるものに事欠きません。しかも欲望をよしとする風潮が強いようです。

 

道家は、これらのこだわりを「我執(がしゅう)」といいます。

 

それらの我執を放(ほ)かし、無為自然の生き方ができるようになると、今までとまったく違った、生きがいのある楽しい人生が目の前に開けてくるのです。

 

道家が「性命双修(せいめいそうしゆう)」を説き、心と身体の修行をあわせて行なうのはそのためです。

 

明るく楽しく豊かに生きる

 

つらさや苦しみや悲しみだけでなく、病気にしても、ストレスにしても、その元をたどると、その多くは見栄とか欲求といった執着する心、もしくは「どうせ自分はこうだから」という強いプロテクトをもつことから生じています。

 

「そんなものは放(ほ)かしなさい、そして心に余裕をもちなさい」
と道家は言います。
その基本にあるのは、人生を明るく楽しく豊かに生きるという考え方です。
そうした生き方をするためには、体のスイッチを切り替えることです。

 

あなたは、
「えっ、心のスイッチを切り替えるんじゃないの?」
と思われたことでしょうが、切り替えるのは体のスイッチなのです。
道家では、後ほど説明いたしますが、心と体は一体であると考えていますから、心の悩みは、まず楽しく体のスイッチを切り替えることによって解決していこうとするのです。

 

普通の人は、悩みやつらさや苦しみから逃れようとして、頭のスイッチを切り替えようとしますが、頭のスイッチを変えるためには、高僧のように毎日長時間坐禅をしたり、哲学者のように深い思索や思考にふけったり、行者のように長い年月、苦行を続けなければなりません。

 

道家の修行は、心についても、体についても、無理ながんばりをすることなしに、日常の生活を送りながら、心と体を楽しくいっしょに磨いていくものです。そして同時に、気の力を養うものです。

 

日本道観では、その気のトレーニングの方法があります。 それは「洗心(せんしん)術」「気の導引(どういん)術」「道家動功(どうこう)術」の三つを行うことです。

 

この三つの気のトレーニングをおこたらず続けていると、心と体が元気になり、危険を避け、困難をはねのけることができるのです。

 

人生はたとえどれほどつらくて苦しいように見えていても、ほんとうは幸せであり、楽しいものなのです。そして道家は、毎日、明るく朝を迎え、充実感に包まれて夜、眠りにつき、死ぬまで元気で暮らしていくのです。

 

タオイズムの大道を歩もう

 

タオ(TAO)は万物の根源を現す道であると同時に、人の道でもあります。

 

あなたが自分を活かして、楽しく仕事をし、明るく毎日を過ごし、「ほんとうにいい人生だった」と思えるような生き方をするためには、ぜひこのタオイズムの道を力強く歩んでいただきたいのです。そして、気をトレーニングすることで、これからの人生を切り開いてほしいのです。

 

タオイズムを学び、研鑚し、修行をする日本唯一の団体が日本道観です。一九八〇年に福島県いわき市に設立されました。

 

日本道観の始祖であり、道家龍門派伝的(りゅうもんはでんてき)第十三代でもある早島天來(てんらい)(筆名・正雄)先生は、すでに導引術によって、多数の人の心と体の悩みを解決し、気とタオイズムと導引術の大家として、海外でもその名を知られる存在でしたが、タオイズムに関心のある人たちが、その扉を叩くことができるようにしたのです。

 

「病気治しの天才」といわれ、またタオイズムを誰にもわかりやすく説かれてきた早島天來始祖のことを、私たちは限りない敬慕の思いをこめて「大先生(おおせんせい)」と呼んでおります。この呼称をいささか怪訝(けげん)に思われる方もいらっしゃると思いますが、本書でも、その言い方を用いてまいります。

 

天來大先生はよく、
「人は目の前に明るい道と暗い道があるのに、なぜ暗い道ばかりを行こうとするのだ。迷ったときこそ我執を放(ほ)かし、顔を上げてまわりを見ろ。今まで見えなかった明るい希望の道が必ず見えてくる。これが道家の生き方だ」
と、諭されていたものです。

 

本書は、タオイズムの、そうした生きる秘訣をわかりやすく解説していくものです。

 

この本を読み進んでいかれると、これまでたとえあなたの頭上に雲が垂れ込めて、空がどんよりと曇っていたとしても、あなたの行く手には、必ずや、抜けるような青空の下に、明るく輝く、広く大きな道が広がっているのが見えてくることでしょう。

 

タオ、それはどんなにつらく厳しく見える状況のなかにあっても、あなたの人生を導き、一瞬一瞬、幸せを刻んでいく、はてしない道にほかならないのです。

 



 タオで生きぬく 目次 


はじめに
 自分自身を見なおすとき
 幸運を呼び込む気のパワー
 人生がつらいという原因
 欲望にこだわるために苦しくなる
 明るく楽しく豊かに生きる
 タオイズムの大道を歩もう

第1章 どんな困難をも生きぬく力
 タオの達人の教えを聞いてみる
 危険を予知する三脈の法
 危機を乗りきるための五ヵ条
 気の奇跡――大震災での体験談

第2章 天の道、根源の気
 運を味方につける
 老子の「天の道」
 老子と会見した孔子
 ありのままに自然に生きよ
 疲れない生き方
 利害や出世には無縁だった荘子
 混沌とはいかなるものか?
 人体は混然として一体である
 危険を事前に察知する予感の力
 重要な意味をもつ偶然の出来事
 人生をひらく気の大波動
 気のパワーが弱い人は柔軟性がない
 気が陰陽に分かれた
 気の超コミュニケーション
 道家と道教のちがい
 儒教と仏教と道教
 神道も天皇も道教用語だった?

第3章 タオは心と体の修行の道
 道家の健康法
 導引術の起源
 導引術は不老長生の法
 よみがえった二千百年前の導引図
 五禽戯と『諸病源候論』
 日本における導引術の流れ
 導引術で健康になれる
 按摩と導引
 性命双修――心と体の修行
 変化流動のなかにこそ人生がある
 人生を楽しく無為自然に
 人類は二本足だから気が偏った
 仙人は道家思想を神格化したもの
 導引術の基本スワイソウ
 大西サブロウさんとスワイソウ
 上半身を軽くする
 導引術で心も体も両方素直に
 「手当て」の危険性
 心にしこりがあると気血の流れが停滞する
 精・気・神のバランス
 心と体の両方を修行する
 気の力で親子が変わる

第4章 タオの思想を知る
 陰と陽は対立しないもの
 自然界の陰陽と大宇宙の流れ
 塞翁が馬
 欲が過ぎれば損をする
 良寛さんの辞世の句
 晴れてよし、曇りてもよし
 すべてを五つに分けてみる
 たがいに助けあい、抑えあう宇宙
 タオイズムの根本哲学
 無所有とはどういうことか?
 我執から解放されること
 足るを知ること
 明るく自然な心にもどるためには
 陰気になってしまう原因は我執
 悩みごとを自分でつくる男の話
 楽しくないのは我執があるから
 赤ちゃんは無我執
 病気の原因も我執
 差別をしない心をもつ
 雑草という草はない
 万物はすべて同じものという考え方
 禅はタオイズムを取り入れて発展した
 茶道の根底にはタオイズムがある
 タオイズムが日本文学に与えた影響

第5章 早島天來大先生のメッセージ
 大先生との出会い
 タオイストの旅路
 『導引術入門』がベストセラーに
 道家の酒風呂健康法を公開
 言葉の力で邪気が消える
 按腹の行法
 作家の北条誠先生と按腹
 多くの出会いや交流
 日本から仙人が帰ってきた
 大先生の石碑をめざして
 世の中には混ぜてはいけないものがある
 大先生と日本道観本部道場
 わかりやすい文章を書くひけつ
 物事は考え方次第
 大先生の登仙後に
 導引術で治すためにガンになる
 大先生が禁煙をされた日
 九穴健康法
 人の性格や運勢は目にあらわれる
 奈知ゝ子さんと大先生の言葉
 バランスよく老化すれば大往生できる
 死ぬこともまた楽しい
 明日はより楽しい世界が待っている
 相手と合わないなら自分が変わる
 背伸びをしなくても大きい人
 最初に書いたものが一番いい
 大先生と目に見えない世界
 不思議な気の変化を体感して
 天命を全うするために
 メタボの人はまず体内浄化を
 省エネの生き方
 人間は「受け入れ」が大事
 大先生の現代への警鐘
 屋久島にて

第6章 ほんとうの生き方
 道家の「主婦力」
 更年期障害にさようなら
 髪の老化のほんとうの原因
 体の中からきれいになる
 美肌の大敵は気の滞り
 便秘を解消するには
 健康な睡眠が美肌をつくる
 ストレスが与える肌への影響
 自分のクセを矯正して開運へ
 冷えは心と体の両面から除いていく
 導引術の体験報告
 酒風呂健康法
 酒の気で水の気を補う
 酒風呂が心と体のアクを取り除く
 大先生の酒まさつ体験
 冷え性が治ったという体験談
 道家の腰湯
 足の疲れをとる行法
 肥満を防ぐには導引術で
 気の健康法の驚くべき体験談!
 肝機能が正常値になった!
 さまざまなストレスを克服!
 音楽実行隊と日本古来の祭り

第7章 タオで幸福をひらく
 損得は考えない
 心と体は表裏一体
 考え込んだり抱え込んだりしない
 幸せな未来への旅立ち
 苦があるから楽がある
 わが子をどうしつけるか
 優越感やコンプレックスもなくなる
 自分が変われば相手も変わる
 子どもがどんどん変わっていく!
 宇宙いっぱいの大きな欲をもつ
 洗心術で感動と驚きの体験
 家族の運命を変えた気のトレーニング
 妙瑞道長の個人指導で人生が好転
 妙瑞道長のお言葉で父と関係が修復
 導引術や洗心術で体質が劇的に改善

おわりに
 
価格 : 1,980円(税込)
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